「このままでいいんだろうか」——仕事の将来への不安は、多くの会社員が抱えています。
でも実は、この不安にはいくつかの違うタイプがあり、タイプによって効く対処法が違います。自分がどれに当てはまるかを見極めることが、不安を消す最初の一歩です。
この記事では、将来の不安を4つのタイプに整理しました。当てはまるものから読んでみてください。
①自分に何ができるのか、わからない
「自分には何もない気がする」という不安は、実力不足ではなく「自分の武器を把握していないこと」から生まれています。
これまでの仕事を棚卸しして「できることリスト」を作る方法が効きます。
→ キャリアが不安なときの対処法|不安の正体は、把握していない自分
②会社や業界の先行きが不安
「この会社、この先大丈夫か」という不安は、社内では解消できません。同じ船の中に比較対象がないからです。
社外の人と話す「窓」を1つ作り、外の視点を手に入れる方法が効きます。
→ 今の仕事に将来性がなくて不安なときの対処法|船の外に、窓を1つ作る
③「何かしなきゃ」と焦るだけで、動けていない
焦りの正体は将来ではなく「何もしていない今の自分」。考えるだけでは消えません。
月に1つだけ「小さな学習」を決めて始める方法が効きます。
→ 将来が不安なのに何もできていないときの対処法|焦りは、今月の1つで消す
④そもそも、何がしたいのかわからない
「なりたい姿」が見つからなくて動けない人は、問いの立て方を変えるところから。
「なりたい姿」ではなく「嫌じゃないこと」から考える方法が効きます。
→ 仕事の将来が不安なときの対処法|このままでいいのか迷ったら
モヤッとした瞬間に浮かぶ言葉が、タイプを教える
4つのうちどれに当てはまるかは、「将来が不安だ」と感じた瞬間に頭に浮かんでいる言葉で見分けられます。次にモヤっとしたとき、心の中の言葉を思い出してみてください。
- 「自分には何もない気がする」→ ①自分に何ができるのかわからない
- 「この会社、この業界で大丈夫なのか」→ ②会社や業界の先行きが不安
- 「何かしなきゃ、なのに何もしていない」→ ③焦るだけで動けていない
- 「そもそも、自分は何がしたいんだろう」→ ④何がしたいのかわからない
不安は漠然としているように見えて、言葉にしてみると意外とはっきり4つのどれかに寄っています。
私の場合|4つとも通った先に、わかったこと
私自身、「このままでいいのか」と何度も転職を考えてきましたし、実際に転職も経験しています。上の4つは、どれも他人事ではありませんでした。
①がいちばん重かった時期は、仕事に手詰まりで、上司はいつも忙しそうで相談もしづらく、ひとりでどうしようもなくなっていた頃です。棚卸しをしたとき、私は書き出したものを「できること」「手伝ってもらえばできること」「できないこと」の3つに分けました。一番効いたのは3つ目です。「できないこと」が紙の上ではっきりした瞬間、気持ちがすっと楽になりました。
②に効いたのは、人脈作りでもなんでもない、ただの飲み会でした。友人や昔の同僚と飲みに行く場を、意識して定期的に作っていたのです。会社も業界も違うのに、出てくる話は「上司に相談しづらい」「将来が見えない」と自分と同じ悩みばかり。それがわかるだけで、ずいぶん楽になりました。
③には、気が向いたときに本を読むことが効きました。月1冊と決めていたわけでもありません。それでも、悩みには先人がたいてい答えを出してくれているとわかってから、私は悩みにくくなりました。焦りの正体は「武器を持っていないこと」だったのだと、いまなら思います。
そして④です。私が動けたのは、壮大なキャリアプランができたからではありませんでした。「なりたい姿」が見えたからではなく、「これだけは嫌だ」がはっきりしたからです。
4つを振り返って共通していたのは、どれも頭の中だけで完結させなかったということでした。紙に出す、人に会って話す、本から入れる。不安が育つのは、いつも自分の頭の中だけで考えているときです。
4つとも当てはまるなら、棚卸しから始める
いくつも当てはまる人は、次の順番をおすすめします。
- ①棚卸し —— 一人で今日できて、しかも残り3つの土台になります
- ③小さな学習 —— 手持ちの武器を増やして、焦りの正体を潰します
- ②社外の人と話す —— 外の物差しを持ち込みます
- ④やりたいこと —— 最後でかまいません
①を先頭に置くのには理由があります。自分の持ち物がわからないまま外の人と会っても、学んでも、比べて焦るだけで終わりやすいからです。
そして④を最後にしていいのは、「やりたいこと」は決意して決めるものではなく、①〜③を続けているうちに「これは嫌じゃない」が積み上がって、あとから形になるものだからです。私自身がそうでした。
不安の「タイプ」がわかれば、打つ手はある
将来の不安は、漠然としたままだからいつまでも消えません。4つのうちどれに近いかがわかれば、それはもう「対処できる課題」です。
複数当てはまる人は、いちばん胸に刺さったものから。今週、1つだけ動いてみてください。

